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事業承継の「覚悟と決意」、地元のお客様とお店を守り抜く

コスモスベリーズ中村本陣店
(名古屋市中村区、勅使義和店長)
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勅使店長は20年前に建築業界から家電業界に転職。中村本陣店社長である三宅雄修氏に鍛えられ今では押しも押されもしない同店の店長に。薄型テレビに替わる次の経営の柱を作ろうとリフォームビジネスに取り組み始めたのが2011年。コツコツと地道に実直に実績を積み上げ、現在では売り上げ全体の半数を占めるまでに成長した。

リフォームビジネスを軌道に乗せる

勅使氏がリフォームビジネスを手掛け始めた当時、周囲にこう言われた。「(電気店が)リフォームのチラシを打ってもすぐに効果は出ない。でもあきらめないで継続していくことが大切」。その言葉を勅使氏は愚直に守り続けた。

リフォームチラシは三宅氏が作成したものである。「顔の見えるドアホンにしたい」、「蛇口から水が漏れる」、「雨漏りで困っている」などといったお客様宅の電気や家の困りごと相談からリフォームにつなげる「電気屋」ならではのチラシである。


▲リフォームチラシ

中村本陣店の顧客数は約300世帯。勅使氏は毎月一軒、一軒、トータルで約250世帯のお客様宅を訪問する。家電の調子や家の困りごとを聞く「御用聞き訪問」である。外販は勅使氏一人というから驚くが、リフォームビジネスを軌道に乗せたことが大きなポイントになっている。

リフォームを受注するきっかけについて、勅使氏はお客様の困りごと相談を丁寧に親身になって聞くことが重要だという。最近もお体の悪い高齢客から浴槽に入りづらいという相談を受け、浴室の入り口段差を解消したり、またぎやすい低い浴槽に取り換えたり、さらには洗面化粧台の交換などトータル200万円のバスリフォームに結び付けた。

「お客様宅の状況に合わせた具体的な改善策をその場で提案することが肝心」。とはいえ、お客様はやみくもに業者に相談するわけではない。お客様が勅使氏に相談を持ち掛けるのは、ひとえに真面目で誠実な人柄によるものだろう。


▲中村本陣店の店舗外観

ヤマダホームズとのコラボ効果現在のリフォームチラシには次のような文言を入れた。「当店はヤマダホールディングスグループのヤマダホームズと連携し、住宅の色々なご相談・ご提案が出来るようになりました。新築・リフォーム・中古住宅買取・土地活用までお気軽にご相談ください」。

このチラシは新聞折り込みにして2カ月に1回、4,500枚撒く。困りごと相談などの問い合わせが結構あるという。最近では不用品の片づけや引き取りなどの相談事が増えているようだ。ヤマダホームズとのコラボは同店の住宅事業を伸ばしている。この2年間で新築2件、中古住宅1件の紹介販売に結び付けた。お客様の相談事にしっかり対応した結果である。

▲看板でもお家まるごとをアピール

中でも喜ばれたのはヤマダホームズが「中古住宅」を買い取る仕組み。買い取りなので売却のスケジュールが立てやすく、迅速な現金化が可能になる。「お客様が建売を買われたので、今住んでいる住宅を売却したいとの要望。ヤマダさんとのコラボがなかったら対応できなかった案件だ」。

勅使氏の仕事のモットーは「精神誠意、お客様につくすこと」。三宅氏は近い将来、中村本陣店の経営のバトンを勅使氏に渡す考えだ。その話を振ると、「お店とお客様という貴重な財産を失わないように頑張りたい」と答えてくれた。家電だけでなくリフォームの取り組みと、ヤマダホームズとのコラボが大きなポイントになりそうだ。

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