工務店

工務店の強み生かした「家電販売」目指す

大薮建設株式会社
(愛知県丹羽郡扶桑町、大薮伸康社長)

◆家電を住宅ローンに組み入れる
◆家電セットプランで新築と家電を同時提案

思い描いていた事業が実現できる

「家を作ったら家電、家具など耐久消費財へと購入意欲が移るのは自然の流れ。家電を取り込めば買い替え、買い増し需要が見込めるので住宅事業の付加価値が高まる」。こう話すのは今年7月に大薮建設の代表取締役に就任した大薮伸康氏だ。同社の設立は1964年1月。「あなたの夢を形に!」をモットーに、住宅建築だけでなく不動産、火災保険などの事業も展開している。

コスモスベリーズに加盟したのは2018年7月。愛知県を中心とした不動産会社ネットワーク「トレックグループ」の勉強会で全国的な家電VC(ボランタリーチェーン)の存在を知った。「思い描いていた事業が実現できる」と、即断即決で加盟を決めた。

同社は土地や建物に関する相談から、設計、施工、完成に至るまで一貫して引き受ける。お客様への提案では間取りプランや資金計画、概算見積りなどが重要なチェックポイントだ。大薮社長はそのチェックポイントに家電を組み入れようと考えた。「間取りプランの打ち合わせ時に家電のお話をします。リビングのエアコンや照明、テレビなど、もし買い替えを希望されるのであれば当社にお任せくださいと…」。

建築業界では建築工事の単価を示す場合、「材」「工」「材工」のように分ける。エアコンや照明器具などはモノ(材)と工事(工)を伴うので「材工」として見積もり書に記載される。住宅ローンに組み入れられるので、お客様の負担感が軽くなる。


▲家電販売のチラシ


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新築とまっさらの家電を提案

家電を本格的な事業に育てようと、同社が取り組んでいるのが「家電セットプラン」の提案だ。このプランでは新築時と同時に家電を購入すると、引っ越し前に全ての家電を設置し、取付け工事も終える。入居したその日からまっさらの家電を使えるというのがセールスポイントだ。お客様にとってみると、家電の購入や取り付け、接続・設定などの煩わしい作業がなくなり、仕上がりもきれいで梱包材などのごみを片付ける手間もなくなる。

家電の取り付けなどは同社が組織する「下請け会」が協力する。電気店をはじめ水道工事店、建材店、塗装店、左官、足場屋などで組織されているグループだ。エアコンやテレビ、パソコンなどの配線は目立たぬように細心の注意を払う。それを徹底するために図面を引くときは、電気店に現場に来てもらうという。同社ではお客様に対し営業、見積もり、設計、現場に至るまですべて同じ担当者が行う。家電も同じ担当者として責任をもってフォローする。

工務店ならではの家電販売について、大薮氏はこう話す。「家全体の予算を把握しているのが強み。お客様の予算を知っているので、お客様の好みやニーズに合わせた最適な家電を家の引き渡しまでじっくり時間をかけて提案できることです」。

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